バーベキュー用炭のおすすめ12選 〜炭の種類を炭屋が紹介!〜
木炭と一口に言っても、さまざまな種類や商品があるのをご存知でしょうか。 今回はキャンプやアウトドアでのバーベキューにおすすめの炭を、プロの炭屋がご紹介いたします!
目 次 - Contents -
バーベキュー用炭の種類を炭屋が紹介
白炭と黒炭の違い
『炭』といえばホームセンターで売られている木炭を思い浮かべる人も少なくないのではないでしょうか。ホームセンターで売られている炭にもいくつか種類があって、迷ったことがある人も多いかもしれません。
炭は大きく分けて、「白炭(しろずみ)」と「黒炭(くろずみ)」という種類に分けられます。 「白炭」と「黒炭」の大きな違いは、炭を焼く時の窯の温度と焼き方で、炭の性質も違ってきます。 炭は窯の中で蒸し焼きにされ、原木の炭化が進みます。炭化が終わったところで窯口をふさぎ、窯が冷えてから炭を取り出すと、炭には火がついていないので真っ黒です。この状態の炭が「黒炭」です。一般のホームセンターなどで売られている安価な炭のほとんどはこの黒炭です。
一方、炭化が終わったところで窯口を全開して空気を入れると、炭は赤熱化し、黄金色に透き通ります(※ねらし)。これを窯の外に素早くかき出し、消し粉(水を加えて湿気を持たせた木の灰)をかけて消化冷却します。灰をかぶった炭の表面は灰白色となることから「白炭」とよばれています。一般に天然備長炭やオガ炭など、叩くと金属音がするような炭が白炭の種類に入ります。
黒炭は世界中の国々で焼かれている木炭ですが、白炭を焼く技術を持っているのは、現在でも中国や朝鮮半島の一部、そして日本だけです。白炭を焼く技術は非常に難しく、古代中国から伝えられたとされています。
天然備長炭とオガ炭
天然備長炭は、樫の木などを材料に作られた堅い良質の白炭です。白炭の中でも高級品として紀州備長炭・土佐備長炭などが有名です。
オガ炭とは、おが屑・のこ屑と言われる粉状木材を再利用したもので、これを圧縮成型したものを「オガライト」というのですが、そのオガライトを炭化させたものがオガ炭です。
オガ炭は着火剤を使用して火起こしをすると10〜15分ほどで着火でき、燃焼時間は一般の木炭より約3倍長く、一度燃焼すると2時間から3時間位は燃え続けます。一度のバーベキューでほとんど継ぎ足しが必要ないほどです。煙も出ないため食材にすすが入るようなこともなく、火力も非常に強く、遠赤外線効果により食材もふっくら仕上がります。
天然備長炭、オガ炭とも炎は出ず、パチパチ跳ねること(爆跳)がないので、表面をあぶる焼き方(焼肉など)に向いています。
オガ炭は形が同じなので全部同じと思いがちですが、日本製・中国製・インドネシア製・ベトナム製・マレーシア製など原産国に加えメーカーによっても製法が違う為、種類も多く性質も様々です。一般の木炭では煙が多い、灰が多い、燃焼時間が短いと感じた場合は、低価格で購入できるので、色んなメーカーのオガ炭を色々試してみてもいいかもしれません。
マングローブ炭について
ホームセンターや、近頃は100 円ショップでも売られるようになった木炭。原料の表記にナラやクヌギなど特に表記がないもののほとんどは、マングローブと言われる材質から作られています。マングローブと言ってもそういった名称の材木があるわけではなく、『潮間帯に生育する樹木の総称』(wikipediaより)を表すそうです。そのため、一口にマングローブ炭と言っても形や長さ、燃え方などに個体差があります。
マングローブ炭は黒炭です。特徴はなんと言っても火つきが早く、火力が高い上に安価なこと。日帰りのキャンプで素早く火を起こしたいときなどに最適です。初心者でも扱いやすく、最近ではホームセンターやスーパーなど、どこでも手に入るようになってきました。短所は、燃焼時間が短く、煙や臭いが出てしまうこと。炎が良く出て火力が強い半面、継ぎ足しが必要で灰が多く出てしまう難点もあります。長時間使用したい場合は、量を多めに用意しておくと良いでしょう。 また、そういった特徴から、メインで使用するのではなく、天然備長炭やオガ炭の焚付用に使用するのもおすすめです。
成形木炭について
成形木炭は、大きく分けて二種類あります。
- ・原料となるものを圧縮、成形してから炭化させるもの
- ・原料を炭化させてから粉砕して圧縮、形成しするもの
おが屑など木くずを最初に圧縮してから炭化させているのが、オガ炭です。前述でも記載のオガライトは、炭化させる前の状態をいい、窯に入れ炭化させるとオガ炭になります。
一方、ヤシガラなどを原料とする成形炭は、炭化が先で、その炭化されたものを粉砕後に固めたものになります。ロゴスさんやキャプテンスタッグさんが販売している丸い炭が有名です。成形炭には着火剤が塗布されているものもあり、火付きはいいのですが燃焼時間はオガ炭に比べると短いのが特徴です。形が一定のため、七輪や小さめのバーベキューコンロなどに向いています。
バーベキュー用炭の選び方
炭を使う場所で選ぶ
木炭は煙や臭いが出るため、住宅街や近隣に家屋がある場所では注意が必要です。 キャンプ場やアウトドアの専門施設であれば煙が出ても問題ないところが多いため、火が付きやすく扱いやすい、ホームセンターなどで売られている黒炭の木炭、マングローブ炭やヤシガラの成形炭でもいいでしょう。
自宅の庭や住宅地などで炭を使いたい場合は、煙や火の粉の心配のない、天然備長炭やオガ炭が適しています。使う場所によって種類を使い分けるといいでしょう。
使用用途で選ぶ
焚き火など、調理以外でも使いたい場合は、よく炎があがって火力も強い木炭がおすすめです。 バーベキューの時に、食材への匂い移りや灰が入るのが気になる場合は、天然備長炭やオガ炭を選ぶといいでしょう。
燃焼時間で選ぶ
木炭は着火しやすく火力が強いのですが、燃焼時間は30分〜1時間と短いため継ぎ足しが必要です。 火起こしはやや難しいですが、天然備長炭やオガ炭は一度燃焼が始まると2〜3時間は燃焼し続けるため、燃焼時間で選ぶのであれば、継ぎ足しの手間が省けることと、コスパも高い天然備長炭やオガ炭がおすすめです。
価格で選ぶ
価格帯が安価なものの順に表記すると、木炭、オガ炭、天然備長炭となります。安価に手に入れたい場合は木炭、オガ炭がおすすめです。天然備長炭は産地やグレードにより価格が違いますが、木炭、オガ炭と比べると高価になります。しかしコスパの面では、燃焼時間や燃え尽きずに終わった場合に再利用ができるものもあるなどのオガ炭、天然備長炭が優位です。
火つきの早さで選ぶ
日帰りキャンプなどで準備を早めに済ませたい場合には、簡単に火起こしができて火力も強い木炭がおすすめです。天然備長炭、オガ炭は木炭ほど火つきは早くないですが、木炭を着火剤として火起こしすることで早めに火をおこすことができます。
バーベキュー用のおすすめの炭12選
バーベキューにおすすめの炭を12種類、独断で選ばせていただきました。
たかやま 最高級オガ備長炭 金獅子 10kg
インドネシア産のオガ炭で、叩くと金属音がする、天然備長炭にも引けを取らないオガ炭です。 燃焼時の匂いや煙がなく、焼肉店や焼き鳥店、うなぎ屋、インドカリー店など全国のプロの料理人も愛用するオガ炭。たかやまの金獅子は、5種類のおが屑をブレンド。爆ぜずに安定した火力から、たくさんの料理人に支持されています。
たかやま 王様の炭 3kg
1ヶ月に1万5千箱の販売実績を持つ、大人気のオガ炭。 全国のアウトドアショップやホームセンター、スーパーなどでも販売中。 内容量が3kgと、持ち運びに便利なサイズと取っ手付きの箱も好評です。 安定した火力と燃焼時間の長さ、煙が出ず灰の量も少ない、おすすめのオガ炭です。
岩手 ナラ炭
炭の愛用者に多く支持されている国産の木炭です。黒炭ながら海外物のマングローブ炭と比較すると煙も少なく、燃焼時間も長いのが特徴です。また、マングローブ炭はカットしてから炭化されますが、岩手のナラ炭は後からカットされるため、大きさも揃っていて扱いやすい炭です。
白山(青箱)
インドネシア産六角形のオガ炭です。火力・火持ちともに優れていますが比較的火の入りは早く、灰は少ないです。インド料理店様をはじめ、様々な炭火焼店様で使用されています。
大黒備長炭
白炭焼き・備長炭仕上げの四角形のオガ炭。火持ちも良く、煙も少ないため、多くの飲食店で愛用されています。
エコココロゴス・ミニラウンドストーブ4
ヤシガラの成形炭で、着火剤が表面に塗られているため火付きが良い。コンパクトなので、小さめのグリルや七輪などで使用するのに向いている。
ホーマックの木炭 9kg
ホーマックのPB商品。火力が強く、火持ちも良いマレーシア産の木炭です。大容量で安価。火付きもいいので初心者の方でも使いやすい木炭です。
キャプテンスタッグ イージーチャコール ミニ
伐採木を使用した環境に優しい圧縮成形炭。着火剤が不要で火付けができる。手のひらサイズで、ひとりキャンプのときなどにおすすめ。
タイヨーコーユー 大雪
不純物のない、身の詰まったオガ炭で、火力も高く燃焼時間も長いため多くの飲食店に愛用されているオガ炭です。四角いので座りがよく、燃焼中も転がらずに使えるオガ炭です。
SUMI 天然備長炭&燻製BOX 5kg
炭のたかやま オリジナルアウトドアブランド「SUMI」(スミ)から発売の、天然備長炭と燻製キットが一式セットになったBOX。バーベキューをしながら、自家製の燻製も楽しめる、キャンプやアウトドアにあると嬉しい一品。天然の備長炭は、大・小さまざまな大きさの炭が入っていて、燃焼時間に応じた使い方ができて便利。燻製BOXは燻製棚2段付きで、上段ではあっさり燻製、下段はしっかり燻製などスモークの調整で使い分けもできる。BOXは繰り返して何度か使うことができる。
キングスフォード チャコール 豆炭
100年の歴史を持つ、BBQ用チャコールのアメリカNo.1ブランドです。
- • 優れた着火性能でスマートバーベキューを実現します。灰がサラサラの状態になるのでBBQ後の掃除も楽チンです。
- • マングローブなど一般的なBBQ炭に比べて、BBQに適した温度をより長く維持します。
- • 北米産の天然素材を100%使用した環境に優しいチャコールです。MADE IN USA(アメリカ製)(amazonより抜粋)
SUMI 天然備長炭 3kg
炭のたかやま オリジナルアウトドアブランド SUMIから発売の天然備長炭。 大・小さまざまな種類の天然備長炭が入っており、七輪やコンロなどには小さめ、バーベキューグリルなどには大きめと、使い分けができて便利。火持ちも良く、火力も安定しており、煙も出ず、遠赤外線効果で食材も美味しく仕上がります。
まとめ
おすすめ12選でご紹介の通り、炭と一口に言ってもさまざまな種類、商品が今日市場に多く出回るようになってきました。オガ炭は知らなくても、桐生産で有名な天然の備長炭や、木炭などは知っている人も多いと思います。最近ではキャンプブームもあり、ホームセンターではなくてもネットショップやスーパーなど、どこでも手に入るようになりました。燃やして使う以外でも土に埋めて土壌改善に役立てたり、床下や室内などで湿気や臭いの対策に使用したりなど、用途もさまざま。燃料として災害対策にも役に立つ炭。用途に応じて使ってみてはいかがでしょうか。
炭の種類とたかやまのブランド炭
炭のたかやまででは、白炭ではインドネシア産やベトナム産の天然備長炭、オガ備長炭、黒炭ではマングローブの木炭を取り扱っております。 どの炭もこだわった製法で品質も良く、全国各地の飲食店様にご愛顧いただいております。 おすすめの炭12選でもご紹介の『最高級オガ備長炭 金獅子』『たかやま 王様の炭』は、ホームセンターやアウトドアショップでも取り扱いが始まり、大変好評をいただいております。 2021年には、オリジナルアウトドアブランド『SUMI』(スミ)を創設いたしました。キャンプ場やアウトドア関連施設でもご利用いただけるような炭ブランドとして成長中です。
【お客様の声】楽天市場、Yahooショッピング 商品レビューより抜粋
〜金獅子オガ備長炭〜
『色々なオガ炭を使いましたが、このオガ炭が一番よく、今後もこのオガ炭を使いたいと思います。 においもなく灰も少なく満足しています。』
『長持ち過ぎる!
今回のキャンプで普通のホームセンターの炭3キロ、こちらの備長炭5キロ使用しました。最初は火がつきやすい普通の炭で起こし、その後備長炭をくべたのですが、なかなか火がつきづらいけどそこまで苦労しなかったです。 昼過ぎから夜11時位までずーっと火を起こしていたのですが、3キロのホームセンターの炭は早めになくなりこちらの炭が夜までずーっと長持ちしました。備長炭って凄い! 』
『焼き上がりは最高です!
備長炭ですので、着火まではかなり時間が掛かりました。 しかし、着火材で火を付けた後「無段階調整」が可能なブロワーで弱く風を当てたところ、あっという間に高熱になりました。 また是非、リピートいたしたいと思います。』
− 飲食店様より− 仙台市国分町 阿古 様
『一度この炭を使うと、もう違う炭は使えないくらい食材の味が違う。火力が安定している証拠。太さも丁度いい。使い続けたい。』
〜王様の炭〜
『取っ手がついていて持ち運びしやすい箱がいいです。中身の炭も思っていたよりしっかりしていて、火起こしに時間がかかりましたが十分すぎるくらい長く燃えてくれました。またリピートします。』
『七輪で使う炭を探していてこちらの炭を試してみました。カットもしやすく弾くこともなかったので安心して使うことができました。食材の焼色も良く、おいしく焼けました。3kgですが結構たくさん入っていてびっくりしました。』
『これまで普通の木炭を使っていましたが、初めて炭を使ってみました。火起こしは大苦戦でしたが、とてもおいしくすぐ焼けたので、コツを覚えてまた使いたいと思います。』
たかやまの炭は、たかやまオンライン、Yahooショッピング、楽天市場 各ECサイト、店頭販売でもご購入いただけます。 皆様のご利用をお待ちしております。